「美味しい豚肉って、結局はブランドでしょ?」
そんなふうに思っている方がいらっしゃったら、私たちは声を大にして伝えたい。
豚肉の美味しさは、育て方で決まります。
この記事では、有限会社我那覇畜産があぐー豚を育てる中で見えてきた本質的なこだわりについて、養豚のプロの目線からわかりやすくご紹介します。
美味しい豚肉の条件とは?
一口に「豚肉」と言っても、味や香り、食感は実にさまざま。 私たちが日々の飼育の中で実感している、“美味しい豚肉”の特徴は以下の3つです。
・赤身がやわらかく、コクがあること
・くさみが少なく、すっきりとした後味であること
そして、これらはすべて、どんな環境で・どんなエサで・どんな育て方をしてきたかによって決まります。
環境が豚のストレスを左右する
豚はとてもデリケートな動物。 ストレスに弱く、少しの変化で食欲が落ちたり、肉質に影響が出ることもあります。我那覇畜産では、できる限りストレスを与えない飼育環境を整えています。
・豚舎は常に清潔に保ち、気温・湿度も調整
・一頭一頭の健康状態を毎日丁寧に観察
健康で快適に育った豚は、肉質にハリと弾力があり、旨みもしっかり感じられるのです。
エサが脂の質を決める
脂の“味”は、エサによって大きく変わります。 我那覇畜産のあぐー豚には、下記のような独自配合飼料を与えています。
・ウルカル(与那国島の化石サンゴ):豊富なミネラルで体内バランスを調整
・よもぎ・にんにく・海藻:健康維持と抗酸化作用
・泡盛のもろみ粕・オリオンビールの乾燥酵母:腸内環境を整え、肉の旨みを向上
・ぐしけんパンのくずパン:再利用で環境にも配慮したパン粉原料
このエサによって、脂がとろけるように甘く、くさみのない肉質が実現しています。
愛情と“目”が肉質を育てる
どんなに良い環境とエサがあっても、それを活かすのは「人」です。
・少しの異変も見逃さず、すぐに対応する
・成長スピードや体調に応じて、個別にエサや飼育法を調整する
これが、“育てる”という仕事の本質です。
「豚は沖縄の宝」と語る我那覇畜産の会長のもと、 全てのスタッフが愛情と責任を持って育てることを何より大切にしています。
まとめ|育て方の“見える豚肉”を、ぜひ一度
私たちが育てるあぐー豚は、 食卓にのるまでの背景が、きちんと語れる豚肉です。
「美味しさは育て方で決まる」 この言葉は、私たちにとっての誇りであり、日々の努力の証です。
我那覇牧場では、そんなあぐー豚をしゃぶしゃぶ・ぎょうざ・ウインナーなどさまざまなスタイルでご提供しています。ぜひ一度、“育て方まで美味しい”あぐー豚を体感してください。